節分は、立春の前日にあたる行事で、一年の始まりを祝う日です。この日には、豆まきや恵方巻きなど、さまざまな風習があります。中でも、節分に食べる食べ物には、それぞれに縁起の良い意味が込められています。
そこで、今回は、節分に食べる縁起の良い食べ物を、ランキング形式でご紹介します。
第1位:恵方巻き
節分の定番とも言える食べ物が、恵方巻きです。恵方巻きは、その年の恵方に当たる方角を向いて食べることで、病気を寄せ付けず幸福を呼ぶと言われています。
第2位:大豆
大豆は、鬼を追い払う力があるとされています。そのため、節分には、歳の数だけ大豆をまく習慣があります。また、大豆は、たんぱく質や食物繊維が豊富で、健康にも良い食べ物です。
古来から、日本では、鬼は災いや厄をもたらす存在と考えられてきました。節分は、旧暦の12月30日(立春の前日)に行われ、この日は、鬼が冬眠から目覚めて、人々に災いをもたらす日と考えられていました。そのため、鬼を退治し、厄を除くために、豆まきが行われるようになったと言われています。
豆が鬼を退治する理由には、諸説あります。
- 大豆は、米と同じエネルギー源で霊力を持つとされる穀物です。そのため、大豆をまくことで、病や災いを祓い、更にその豆を食べることで力をいただけると考えられたからです。
- 大豆は、粒が大きく、ぶつけた時の音も大きいので、悪霊を祓うのに最適であることや、魔の目(魔目=まめ)に豆をぶつけて魔を滅する(魔滅=まめ)にも通じます。
- 大豆の「炒る」を鬼の目を「射る」にかけた語呂合わせが由来である。
豆まきのやり方は、まず、歳の数だけ豆を用意します。そして、豆を鬼に向けて投げながら、「鬼は外、福は内」と唱えます。豆をまくことで、鬼は追い払われ、福が家内に招かれると言われています。
節分の豆まきは、日本全国で広く行われており、子どもから大人まで楽しめる伝統行事です。
第3位:いわし
いわしは、鬼の好物である魚と言われています。そのため、鬼を欺いて追い払うために、節分の日にいわしを食べる習慣があります。
節分にイワシを食べる理由は、主に2つあります。
1つは、鬼を退治し、厄を除くためです。
古来から、日本では、鬼は災いや厄をもたらす存在と考えられてきました。節分は、旧暦の12月30日(立春の前日)に行われ、この日は、鬼が冬眠から目覚めて、人々に災いをもたらす日と考えられていました。そのため、鬼を退治し、厄を除くために、イワシを食べるようになったと言われています。
イワシは、頭が小さく、尻尾が長いことから、鬼の姿に例えられています。また、イワシの独特の臭いは、鬼が苦手とすると言われていました。そのため、節分にイワシを食べることで、鬼を退治し、厄を払うことができると考えられたのです。
2つ目は、栄養補給のためです。
節分は、寒さの厳しい季節に行われるため、栄養補給をすることが大切でした。イワシは、DHAやEPAなどの不飽和脂肪酸が豊富で、脳や血管の健康に良い食べ物です。また、ビタミンやミネラルも豊富に含まれています。そのため、節分にイワシを食べることで、栄養を補給し、健康を保つことができると考えられたのです。
節分にイワシを食べる風習は、主に西日本に広まっています。地域によっては、イワシを焼いて食べたり、煮付けにして食べたりするなど、さまざまな食べ方があります。
第4位:そば
そばは、長く伸びる形から、健康長寿を願う食べ物とされています。また、そばは、デンプンを多く含んでいるため、消化に良い食べ物でもあります。
節分にそばを食べる理由は、主に2つあります。
1つは、厄を落とすためです。
そばは、細長く、切れやすいことから、縁が切れるという意味で、厄を切る食べ物として食べられています。そのため、節分にそばを食べることで、1年の厄を断ち切ることができると考えられています。
2つ目は、長寿を願うためです。
そばは、長く伸びて細く切れることから、長寿の意味を持つ食べ物です。そのため、節分にそばを食べることで、長生きを願うことができると考えられています。
節分にそばを食べる風習は、江戸時代に広まりました。当時は、毎月末にそばを食べる習慣があり、節分にもそばを食べるようになりました。節分そばは、大晦日の年越しそばと同じように、厄除けや幸福を願う縁起物として、広く親しまれています。
節分にそばを食べる地域は、全国に広がっています。地域によっては、そばを恵方に向けて食べるなど、さまざまな食べ方があります。
第5位:こんにゃく
こんにゃくは、体をきれいにする食べ物とされています。そのため、節分の日にこんにゃくを食べることで、厄払いをする意味があります。
節分にこんにゃくを食べる理由は、主に2つあります。
1つは、体内の毒素を排出するためです。
こんにゃくは、食物繊維が豊富で、体内の掃除をする食べ物として知られています。そのため、節分にこんにゃくを食べることで、体内の毒素を排出し、健康を保つことができると考えられています。
2つ目は、縁起物として食べるためです。
こんにゃくは、形が丸いことから、円満や繁栄の象徴とされています。そのため、節分にこんにゃくを食べることで、1年の円満や繁栄を願うことができます。
節分にこんにゃくを食べる風習は、四国地方を中心に広まっています。地域によっては、こんにゃくをすりおろして「砂下ろし」と呼ばれる料理にして食べたり、こんにゃくを恵方に向けて食べるなど、さまざまな食べ方があります。
また、こんにゃくは、古くから「砂おろし」と呼ばれ、体内の毒素を排出する食べ物として、重宝されてきました。そのため、節分にこんにゃくを食べる風習は、古くからあると考えられています。
この他にも、節分に食べる縁起の良い食べ物には、落花生やくじら、けんちん汁などがあります。
節分の日は、縁起の良い食べ物を食べて、一年の幸せを願ってみてはいかがでしょうか。