広島市は、中国地方の広島県に位置する中核都市です。人口約120万人を擁し、広島県の政治、経済、文化の中心地として発展しています。
広島市は、歴史と文化が息づく魅力的な都市です。世界遺産に登録されている厳島神社をはじめ、広島城や縮景園などの歴史的な建造物、広島市立美術館や広島県立美術館などの文化施設などが数多くあります。また、広島風お好み焼きや牡蠣などの名物料理も人気を集めています。
１. 厳島神社（宮島）
広島県廿日市市にある厳島神社（いつくしまじんじゃ）は、全国に約500社ある厳島神社の総本社であり、推古天皇元年（593年）に創建されたと伝えられています。海上に建てられた朱塗りの社殿は、平清盛の信仰によって現在の姿に造営され、1996年には世界文化遺産に登録されました。
海上に立つ高さ16ｍの朱塗りの鳥居。満潮時には海に浮かぶように見え、干潮時には鳥居の下をくぐることもできます。
寝殿造りの社殿で、主祭神である市杵島姫命を祀っています。国宝に指定されており、潮の満ち引きによって海面に映る姿が美しいことで有名です
宮島あなご飯
あなご飯は、宮島名物として知られる丼料理です。ふっくらと焼き上げた穴子を、甘辛いタレで味付けしたご飯の上にのせています。穴子は骨まで柔らかく、ご飯との相性も抜群です。
歴史
あなご飯の起源は、明治時代にまで遡ります。当時、宮島には「あなごどんぶり」と呼ばれる料理がありました。これは、穴子を白飯の上にのせただけのシンプルなものでした。その後、駅弁として販売するために、穴子をタレで焼き、ご飯に穴子の出汁を加えて炊いた「あなご飯」が考案されました。これが人気を博し、現在では宮島名物として広く知られるようになりました。
食べ方
あなご飯は、お店によって様々な食べ方が楽しめます。基本的には、そのまま食べるのが一般的ですが、お好みで山椒やレモンをかけて食べるのもおすすめです。また、中にはお茶漬けにして食べるお店もあります。
宮島名物「紅葉饅頭」
もみじ饅頭は、厳島神社をモチーフにした、もみじの形をした饅頭で、こしあん、抹茶あん、チョコレートあん、チーズあん、つぶあん、瀬戸内レモンあんなど、様々な味の餡子が入っています。
もみじ饅頭は、広島県廿日市市にある宮島で販売されている銘菓です。厳島神社をモチーフにした、もみじの形をした饅頭で、こしあん、抹茶あん、チョコレートあん、チーズあん、つぶあん、瀬戸内レモンあんなど、様々な味の餡子が入っています。
焼き牡蠣
新鮮な魚介類を使った料理や、名物の牡蠣を使った料理など、様々なグルメを楽しめるお店が立ち並んでいます。
宮島牡蠣の特徴
- ミネラル豊富な海で育つ: 宮島は、潮の流れが速く、プランクトンが豊富な海域です。そのため、ミネラル豊富な牡蠣が育ちます。
- 身が大きく、プリプリしている: 宮島牡蠣は、身が大きく、プリプリとした食感なのが特徴です。
- 濃厚な味わいで、牡蠣本来の甘みがある: 宮島牡蠣は、濃厚な味わいで、牡蠣本来の甘みがあります。
宮島牡蠣の旬
宮島牡蠣の旬は、11月から3月頃です。この時期の牡蠣は、特に脂が乗っていて、味が濃厚です。
２. 原爆ドーム
広島市は、1945年8月6日に原子爆弾投下という悲劇を経験しました。現在もその爪痕は残っていますが、平和記念公園や原爆ドームなどの遺構を活かした平和教育や復興への取り組みが積極的に行われています。
広島市の歴史
広島市は、古くから交通の要衝として栄えてきた都市です。江戸時代には広島藩の城下町として発展し、明治時代には近代的な都市へと変貌を遂げました。
1945年8月6日、広島市は原子爆弾投下という悲劇を経験しました。爆弾投下により、約20万人が犠牲となり、街は壊滅的な被害を受けました。
戦後、広島市は平和都市として復興を遂げました。平和記念公園や原爆ドームなどの遺構を活かした平和教育や復興への取り組みが積極的に行われています。
3. 鞆の浦（とものうら）
鞆の浦は、広島県福山市鞆町にある港町です。江戸時代の港町として栄え、重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
歴史
鞆の浦は、古くから瀬戸内海の重要な港町として栄えていました。江戸時代には、広島藩の重要な港として、年貢米の積み出し港や造船業の中心地として発展しました。また、塩飽諸島の拠点の一つとしても知られていました。
明治時代以降も、鞆の浦は港町として栄え続けました。しかし、鉄道や自動車の普及により、港町としての重要性は徐々に低下していきます。
近年では、鞆の浦の江戸時代の街並みが評価され、観光地として人気が高まっています。2004年には、瀬戸内海の島々を含む「瀬戸内海の多島海景」が世界遺産に登録されました。
4. 尾道（おのみち）
広島県南東部に位置する尾道市は、瀬戸内海に面した港町です。古くから海上交通の要衝として栄え、江戸時代には「海の京都」と呼ばれていました。近年は、映画のロケ地としても人気を集め、多くの観光客が訪れています。
千光寺は、広島県尾道市にある浄土真宗大谷派の寺院です。大宝元年（701年）、弘法大師空海によって開基されたと伝えられています。山陽屈指の霊場として知られ、本尊の千手観世音菩薩は秘仏で三十三年に一度開帳されます。
千光寺は、標高140mの大宝山の中腹にあり、尾道市街や瀬戸内海の絶景を眺めることができます。境内には、本堂、大師堂、三重塔、鼓岩、梵字岩などの見どころがあります。
5. 尾道しまなみ海道
しまなみ海道は、広島県尾道市と愛媛県今治市を7つの橋で繋ぐ海上道路です。全長約60kmで、サイクリングやドライブに人気です。しまなみ海道で最も長い橋である来島海峡大橋は、全長約1400mです。橋の上からは、来島海峡の美しい景色を眺めることができます。
瀬戸内海の新鮮な魚介類を使った料理を味わえるお店がたくさんあります。また、しまなみ海道名物のサイクリスト弁当もおすすめです。
6. 猫の細道
猫の細道は、広島県尾道市にある細い路地です。艮神社（うしとらじんじゃ）の脇から左右に約200m続くこの路地は、古民家を改装したカフェや雑貨店、ギャラリーなどが軒を連ね、独特の風情を醸し出しています。
猫の細道は、江戸時代から続く路地です。かつては猫が多く住んでいたことから、この名前が付けられたと言われています。近年では、猫のオブジェや猫モチーフのグッズが置かれ、猫好きの観光客に人気を集めています。
7. ONOMICHI U2
ONOMICHI U2は、広島県尾道市にある複合施設です。海運倉庫をリノベーションした施設で、ホテル、レストラン、カフェ、ショップなどが併設されています。サイクリストの拠点としてだけでなく、一般の観光客にも人気です。
8. 因島水軍城（いんのしますいぐんじょう）
因島水軍城は、広島県尾道市因島中庄町にある水軍資料館です。昭和58年に築城され、全国でも珍しい城型資料館となっています。因島水軍城は、因島村上氏が残した武具や遺品、古文書など歴史資料を展示している資料館です。村上水軍は、南北朝時代から室町時代にかけて活躍した水軍勢力です。瀬戸内海を制覇し、朝鮮半島や中国、東南アジアまでその名をとどろかせました。
9. 広島城
広島城は、広島県広島市中区基町にある城です。別名「鯉城」とも呼ばれています。
広島城は、毛利輝元によって築城されました。天正17年（1589）に築城が開始され、慶長15年（1610）に完成しました。江戸時代には広島藩の藩庁所在地として、重要な役割を果たしました
10. 海上自衛隊呉史料館 (てつのくじら館)
海上自衛隊呉史料館（てつのくじら館）は、広島県呉市にある海上自衛隊の資料館です。旧呉海軍工廠の第3ドックを改装して造られており、実物の潜水艦「あきしお」を屋外展示しているのが特徴です。
広島市へのアクセス
- 飛行機：広島空港（HIJ）
- 鉄道：山陽新幹線「広島駅」
- 高速道路：山陽自動車道「広島西インターチェンジ」
まとめ
広島市は、歴史と文化が息づく魅力的な都市です。平和記念公園や原爆ドームなどの遺構を活かした平和教育や復興への取り組みが積極的に行われています。また、世界遺産に登録されている厳島神社をはじめ、広島城や縮景園などの歴史的な建造物、広島市立美術館や広島県立美術館などの文化施設、広島風お好み焼きや牡蠣などの名物料理など、様々な魅力が詰まっています。ぜひ一度、広島市を訪れてみてください。
［関連記事］
