2023年12月20日、警察庁は16歳以上の自転車利用者にも「青切符」を交付する反則金制度を導入する方針を固めました。これは、自転車の交通違反による事故が増加していることを受けての措置です。
「青切符」とは、軽微な交通違反に反則金の納付を求める行政手続きです。現在、自転車の交通違反は、原付や自動車と同様に「赤切符」による取締りが原則ですが、違反の種類によっては、警告や公安委員会規則による罰則にとどまっていました。
交通反則通告制度(いわゆる「青切符」)とは
交通反則通告制度とは、運転者がした一定の道路交通法違反(反則行為:比較的軽微であって、現認、明白、定型的なもの)について、反則者が警察本部長の通告を受けて反則金を納付した場合は、公訴が提起されない制度です。
現在の本制度の対象は自動車と原動機付自転車(特定小型原動機付自転車を含む。)であり、自転車を含む軽車両は対象外。 ※2023年12月22日時点
引用文書:警視庁 自転車の交通違反に対する交通反則通告制度の適用資料
自転車利用者「青切符」交付する反則金制度を導入
今回の制度導入により、自転車の交通違反の対象となる違反は、以下の100余りの違反に拡大されます。
- 信号無視
- 遮断踏切立ち入り
- 飲酒運転
- 携帯電話使用(ながら運転)
- 歩道走行
- 二人乗り
- 逆走
- 酒気帯び運転
- 無灯火
- ヘルメット不着用
- 歩行者妨害
- 通行区分違反
- 一時停止違反
- 安全運転義務違反
- 通行禁止違反
- 駐停車違反
- その他、歩行者や他の自転車の安全を脅かす行為 など
また、罰則は、反則金5,000円から12,000円程度が想定されています。
「青切符」の導入により、自転車の交通違反に対する抑止力が高まることが期待されます。自転車利用者の方は、交通ルールを守り、安全運転に努めましょう。
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