日本は「地震大国」として知られ、いつ、どこで、震災が発生するか予測することは難しい現実です。特に東日本大震災や昨今の能登半島地震のような大規模地震が発生すると、建物の倒壊や火災・津波などの甚大な被害が予測されます。そのため、石油製品の安定供給を確保するために、当社は「震災対応SS」を整備しています。
震災対応SSについて
当社サービスステーション(SS)では、停電などの状況下でも、警察・自衛隊・消防・病院関係などの緊急車両を優先しつつ、地域住民にも石油製品を供給できるような「震災対応SS」の整備を進めています。なお、災害時の給油には定額・定量・時間限定給油などの制限がかかることがありますが、これは状況に応じて柔軟に対応しています。
引用:ENEOS株式会社 公式HP
震災対応SSは、一定規模以上で震災時に有効な拠点となるSSに「緊急用発電機」を配備し、停電などによって計量機が作動しなくなっても給油が可能となる仕組みです。当社系列SSでは、2006年度から震災対応SSの展開を開始し、これにより、災害時でも石油製品を安定的に供給できる態勢を整え、被災者の救援と被災地域の早期復興に寄与しています。
東日本大震災の経験を踏まえ、2012年度からは夜間営業も含め、平常時同様の石油製品供給が可能なより大型の発電機を設置した震災対応SSの展開を進めています。
「お近くの震災対応サービスステーションはこちらからお探しください」というリンクを通じて、サービスステーションの場所を確認できます。私たちの目標は、いかなる状況においても安定したエネルギー供給を実現し、被災者の支援と被災地域の早期復興に貢献することです。
阪神淡路大震災での経験
※SSの安全性を実証した阪神・淡路大震災直後(1995年1月)の様子
(引用:ENEOS株式会社 写真提供:(株)タツノ)
SSの安全性についても阪神・淡路大震災の経験を踏まえ、危険物を取り扱うSSでは厳格な建築基準により耐震・不燃構造を確保しています。多くのSSは阪神・淡路大震災の際にも安全に営業を続け、地域復興に寄与しました。
まとめ
震災対応SS化の取り組みは、安全性の高いSSを地域に提供することで、地域の方々の安心・安全に貢献し、地域社会の発展に寄与すると認識しております。今後も、お客様・地域・社会への貢献と安定的なエネルギーの提供を皆様とともに実現してまいります。