警察庁は、2023年12月21日、車庫証明ステッカーを廃止する方針を決め、来年の通常国会に標章を定めた車庫法の改正案を提出する予定です。
車庫証明ステッカーとは
車庫証明ステッカーとは、自家用車の保管場所を示すために車に貼り付けるステッカーです。正式名称は「保管場所標章」といいます。
車庫証明ステッカーは、道路交通法の「自動車の保管場所の確保等に関する法律」に基づいて義務付けられています。車庫証明を取得して、保管場所の確認を受けた場合に交付されます。
当時、車の保有台数の増加に伴い、道路を駐車場の代わりにする、いわゆる青空駐車が社会問題となっていました。よって、車庫がある車かどうかが一目でわかるようにするのが目的だったようです。
車庫証明ステッカー廃止の背景
しかし近年では、車庫証明の照会ができるシステムを導入し、データベースが整備されることで、車の保管場所を警察が把握しやすくなります。このような背景から、車庫証明ステッカーが不要となり、廃止される方向となりました。
ステッカーが廃止になりますが、車を所有する際に保管場所を警察に届け出る制度自体は続ける模様。