車のバッテリーは、車のエンジンを始動させるための重要な役割を果たしています。しかし、バッテリーは消耗品であり、長く使用していると劣化していきます。劣化したバッテリーは、エンジンが始動しにくくなったり、電装品に不具合が出たりする原因となります。そこで、バッテリーの交換が必要なタイミングと方法について解説します。
バッテリーの交換時期
バッテリーの交換時期は、車種や使用状況によって異なりますが、一般的には3〜5年程度と言われています。また、バッテリーの表面に「製造年月」が記載されているので、それを目安にすることもできます。製造から5年以上経過している場合は、交換を検討しましょう。
バッテリーの劣化を早める原因としては、以下のようなものが挙げられます。
- 短い距離を繰り返し走行する
- エンジンを頻繁に始動・停止する
- バッテリーを過放電する
- バッテリーに過充電する
これらの原因に当てはまる場合は、バッテリーの劣化が早まるため、交換時期を早める必要があるかもしれません。
バッテリーの製造年月(製造ロット番号)の見方
バッテリー本体上面のラベルやふたに表示しています。
(表示例:130411C)
6桁の数字が製造(充電)時期を表していて、左から2桁ずつ日・月・年(西暦の下2桁)となります。
バッテリーの交換方法
バッテリーの交換は、整備工場で行うのが一般的です。しかし、車の整備に慣れている方であれば、セルフで交換することも可能です。セルフで交換する場合は、以下の道具と手順が必要です。
準備する道具リスト
- 新しいバッテリー
- バッテリーターミナルの外し方・取り付け方が分かる説明書
- 安全メガネ
- ゴム手袋
- ラジオペンチ
- プラスドライバー
手順
走行直後に交換する場合は、バッテリーを30分以上休ませ、バッテリーの化学反応が落ち着いてから作業を始めてください。走行直後は、バッテリー内にガスが貯まっていますので、爆発事故につながる恐れがあり危険です。
※バッテリーの交換は車両の取扱説明書等を参照の上、自己責任で行ってください。
※バッテリーの交換時にラジオ、時計、カーナビなどの電装品およびコンピューターのメモリバックアップが必要かどうかは、事前に自動車販売店や車両の取扱明書等で確認をしてください。
※バッテリーの端子位置(極性:Rタイプ・Lタイプ)は同じものを取り付けてください。電子部品の破損、焼損や火災の原因となります。
≪1個積み(12V車)の場合≫
①エンジンを止め、ライトや車両の電装アクセサリーを全てOFFにし、キーを抜く。
②マイナス端子(アース側)のケーブルターミナルを外す
③プラス端子のケーブルターミナルを外す。
④バッテリーの取り付け金具を外し、バッテリーを積み替える
⑤新しいバッテリーを、取り付け金具ががたつかないように、しっかり取り付ける。
⑥プラス端子にケーブルターミナルを付ける。
⑦マイナス端子にケーブルターミナルを付ける。
※端子カバーがついている車両は、端子カバーを元通り取り付けてください。
≪2個積み(24V車)の場合≫
≪取り付けの順番を間違えるとどうなるの?≫
車のボディーとバッテリーのマイナス端子は直結され、ボディーにはマイナスの電気が流れています。仮に順番を無視して、プラス端子から外そうとした場合、工具の端が車のボディーに接触してショートしてしまう恐れがあります。最悪のケースでは、バッテリーの爆発や車両側コンピューターの故障の原因となりますので、このようなトラブルを防ぐためにも、交換時には必ず作業手順を守るようにしましょう。
※車両によってはボディーアースがプラスの場合もありますのでご注意ください。
バッテリーの処分方法
車のバッテリーは、廃棄物として扱われます。一般的な家庭ゴミとして出すことはできません。
車のバッテリーの処分方法は、以下のとおりです。
- 自治体の指定する場所に持ち込む。
- バッテリー販売店やガソリンスタンドなどに依頼する。
結論
車のバッテリー交換は、車の安全運行のために重要です。症状が見られたら、早めに交換を検討しましょう。 また、ENEOSフロンティアのお店で交換すれば、全てストレスフリーで交換できます!
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執筆者
「ENEOSフロンティア TCS推進部 リテールサポートG」WEBマーケティング担当