近年、自動運転車の技術が進歩し、普及が進んでいます。
本記事では、自動運転の概要、実現、将来期待されるレベルについて解説します。
そもそも自動運転って?
自動運転とは、システムが運転操作をすべて行う技術です。自動運転車は、自動運転システムを搭載して自動運転が可能な車両です。
レベル3以上の車両が自動運転車にあたり、ODD(Operational Design Domain「運行設計領域」)の決められた条件下でのみ自動運転が可能です。
レベル3では、運行装置が正常に作動しないおそれがある場合、手動に切り替える必要があります。
Level | 概要 | 操作 | 走行場所 |
0 | 運転者がすべての運転操作を実行 | 運転者 | 全道路 |
1 | アクセル・ブレーキ操作またはハンドル操作のどちらかが、部分的に 自動化された状態 | 運転者 | 条件下 |
2 | アクセル・ブレーキ操作およびハンドル操作の両方が、部分的に自動 化された状態 | 運転者 | 条件下 |
3 | 特定の走行環境条件を満たす限定された領域において、自動運行装置 が運転操作の全部を代替する状態 | 自動 | 限定領域 |
4 | 特定の走行環境条件を満たす限定された領域において、自動運行装置 が運転操作の全部を代替する状態 | 自動 | 限定領域 |
5 | 自動運行装置が運転操作の全部を代替する状態 | 自動 | 全道路 |
下図:自動運転車の種類と導入例
自動運転レベル3以降の車両は、ユーザーが自動運転車両の機能を過信しないように、以下の呼称が定められています。
レベル | 呼称 |
3 | 条件付自動運転車 |
4 | 自動運転車(限定領域) |
5 | 完全自動運転車 |
2023年4月から、日本でレベル4も!
現在日本では、公道でシステムが自動運転を行うレベル3までが認められているが、道路交通法の改正により、2023年4月からは自動運転レベル4の公道走行も一定の条件のもとで認められるようです。
自動運転車拡大!期待される効果!
■安全性の向上
自動運転システムは、人間の運転よりも安全に動作することが期待されています。これは、自動運転システムは、人間の運転では起こり得ないようなミスを起こす可能性が低いためです。
自動運転車の普及により、交通事故の削減や、交通渋滞の減少、物流効率性の改善、環境などへの影響軽減などの効果が期待されます。
■新しい交通サービスの登場
自動運転車の普及により、新しい交通サービスの登場が期待されています。地域社会での自動運転バスや、高速道路での自動運転トラックなどの登場が考えられます。
これらの新しい交通サービスは、少子高齢化によるドライバー不足や、地方の交通網の維持など、さまざまな課題の解決に貢献することが期待されています。
■人と車の在り方の変化
自動運転車の普及により、人と車の在り方が大きく変わる可能性があります。運転の負担が軽減されることで、運転に時間を割くことができるようになり、仕事やプライベートの充実につながる可能性があります。
まとめ
自動運転車は、移動手段としてだけでなく、さまざまなサービスを提供するプラットフォームとしても活用される可能性があります。
自動運転車の普及は、まだ始まったばかりですが、今後、さまざまな分野で大きな変化をもたらす可能性を秘めています。
自動車業界が変革することで、人々の暮らし方が変わっていくこれからの時代、先進的技術の更なる発展に期待したいですね!