スタンディングウェーブ現象って何?
タイヤトラブルの中で、特に高速道路を走行中によく耳にするのが「スタンディングウェーブ現象」です。
これは、高速で走行する際にタイヤの表面が波打つような変形を起こす現象です。タイヤの空気が不足していたり、荷物の過重積載により発生することがあり、この状態が継続するとタイヤの破裂につながります。
走行中にタイヤが破裂すると、運転中の車の制御が効かなくなったり、予期せぬ大事故の引き金となる可能性も。
国土交通省のデータによれば、タイヤに起因する故障は非常に高い確率で発生していることが示されています。
エンジンやバッテリーのトラブルよりも、事故を防ぐためにはまずタイヤの状態を確認することが大切ですね。
この現象が起こるサイン
スタンディングウェーブ現象が近づいていることを示す兆候は以下の3つです。運転中、これらの現象に気づいたらすみやかにタイヤを点検しましょう。
- 車体の微振動:特にボディが左右に細かく振動するのは、タイヤの空気不足を示しています。
- ハンドルの操作性の低下:ステアリングの反応が鈍るのも空気圧の低下のサインです。
- ゴムが焦げる臭い:高速走行中に焦げるゴムのような臭いがする場合、過度な熱や衝撃によりタイヤが危険な状態にあることを示しています。
スタンディングウェーブ現象の対策
この現象が起きた時、まずは車を安全な場所に停めることが大切です。
もし気付かずに走り続けると、タイヤが突然破裂する恐れも。少しでも違和感を感じたら、しっかりと車を停めて、タイヤをきちんと見てみましょう。
高速道路での対応は?
高速道路で何か変だと感じたら、迅速にそして安全に対応することが大事です。以下のステップで、事故を防ぐための正しい行動を心がけましょう。
- ハザードランプをつけてスピードを落とす
- 広い場所や非常停車帯に車を停める
- 車から出る時は、車道に出ないように気を付ける
- 同乗者も安全な場所(ガードレールの向こう側など)に移動する
- 後続車に注意を促すために三角版や発煙筒を使う
- 救援を呼ぶ
スタンディングウェーブ現象は運転手が気付きにくいものです。次に、この現象をどうやって防ぐのか、その方法をご紹介します。
スタンディングウェーブを防ぐコツ
- タイヤの様子(摩耗やキズや空気圧)を定期的にチェックする
- 3~4年ごとに新しいタイヤに変える
- 荷物をたくさん載せ過ぎないように注意する
タイヤは車の安全を支える大切な部分。定期的な点検や適切な空気圧の維持を心掛け、安全運転を心掛けましょう。
高速道路の運転など、長距離を走る前の自己チェックについて、以下の記事に乗せているので、ぜひ長距離を運転する前にはご覧ください!